フルートが難しい理由
◾️フルートの音、実はちょっと特別なんです!
皆さん、こんにちは!フルート奏者の玉那覇です。 フルートって、他の楽器と比べてなんだか特別なイメージ、ありませんか?あの透き通るような音色は、まさに唯一無二。でも実は、その音の出し方もちょっとユニークなんです!今日は、そんなフルートの音の秘密に迫ってみましょう。
◾️金管楽器や木管楽器とは違う「音の源」
まずは、他の楽器がどうやって音を出しているのか、ちょっとだけ見てみましょう。
・ 金管楽器(トランペット、トロンボーン、ホルンなど) これらは唇をブルブル震わせて音を出します。「ブー!」という、あのパワフルな音は唇の振動から生まれるんです。
・ 木管楽器(クラリネット、オーボエ、ファゴット、サックス) これらは「リード」と呼ばれる薄〜い板を振動させて音を出します。楽器によってリードの形は様々ですが、どれもこのリードが音の源なんです。
じゃあ、フルートは?というと… 実はフルートは、ちょっと面白い「エアーリード」というものを使って音を出すんです!
◾️「エアーリード」って何?
「エアーリード」って聞くと、何だか難しそうに聞こえるかもしれませんが、実はとっても身近な現象なんですよ。 想像してみてください。 風が強い日に、窓をほんの少しだけ開けていると、「ピュー〜ピュー〜」って音が鳴ること、ありませんか?あれも、風(空気)が窓の隙間という抵抗にぶつかって振動する「エアーリード」の仲間です。 それから、私たちが普段やる「口笛」。これもまさにエアーリード! 小学校で習った懐かしいリコーダーや、日本の伝統的な楽器である篠笛なんかも、このエアーリードの仲間なんですよ。
◾️なぜリコーダーは簡単なのに、フルートは難しいの?
「リコーダーは息を入れたらすぐ音が出たのに、なんでフルートは音が出にくいんだろう?」って思ったこと、ありませんか?これにはちゃんとした理由があるんです。 その秘密は、楽器の「設計」にあります! リコーダーは、息を入れるだけで「ここに息を当てれば音が鳴るよ!」という場所に、すでに穴が開いて設計されています。だから、誰でも簡単に音が出せるんです。 一方フルートは、私たち自身が「音が鳴る場所」を狙って、的確に息を当てる必要があります。この「的確に息を当てる」というコントロールが、他の楽器よりもちょっと練習とコツが必要になる場合があるんです。最初は音がなかなか出なくて、「私には向いてないかも…」なんて思うかもしれませんが、大丈夫!コツがわかれば誰でも音は出せますよ!
◾️個性的な「持ち方」もフルートならでは!
楽器の世界には本当に色々な形がありますが、フルートって「横に持つ」のが特徴的ですよね。これも、エアーリードを使う楽器ならではなんです。 横に構えて吹くということは、楽器の持ち方にもちょっとした工夫が必要です。無理な姿勢で吹いていると、体が痛くなってしまったり、長く続けるのが難しくなってしまうことも。正しい姿勢や持ち方を身につけることも、フルートを楽しむ上で大切なポイントになります。
◾️フルートがある、楽しい毎日を応援します!
最初に乗り越えることがいくつかある楽器かもしれませんが、フルートにしか出せない、あの独特の「笛」の音色は、本当に格別です!透き通るような音色、優しく包み込むような音色…心を癒やしてくれるその魅力は、何物にも代えがたいですよね。 このブログでは、フルートを始めたばかりの方も、すでに演奏されている方も、皆さんが抱える小さなお悩みを少しでも解消できるような場所になれば嬉しいです。
「あなたの生活に、フルートがある楽しい毎日を心から応援しています!」
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